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□遺書
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彼女がいなくなって一通の手紙が届いた。見慣れた文字で宛先が書かれていて、これは死者からの手紙だ、なんて思ったけど出した日付は命日の前日と記されている。


中身を破かないよう注意しながら、びりりと封を切り、中の便箋を取り出す。間違いない、彼女の字だ。


おかしなことに俺は、まだ事実を受け入れられない。でもそれは、心にぽっかり穴が開いてしまったからかもしれない。悲しみとかそんな感情が、麻痺してるのかもしれない。


彼女の文字。決して綺麗じゃないけど、俺は好きだった。


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