□今年も私の
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寒さにめっぽう弱い私はこの時期になると生命の危機を感じます。このどこからともなくくるこのおぞましい冷気が私の体にそっと忍びよりゆっくりと私の体内の器官を凍らせていく、のを恐れて校内でもマフラーはかかせませんしホカロンは4こ常備が原則です。あぁ、なぜ廊下には暖房がないのかしらなぜ秋の次は春じゃないのかしら

そして毎年この寒さがある事を思い出させるのです。


枢の部屋は全面床暖だということ
それはそれはまるで南国にいるような。あら大袈裟じゃないわ、ほんとにすばらしい暖さなのよ。この時期だけ純血種の特権ってうらやましいと思うのです


お邪魔しようかしらそしてデイクラスの子から貰ってたアンリ・ルルーのキャラメルもいただいちゃおうかしら
でもやっぱりいきなり寒いという理由1つで押しかけるなんて失礼かしら迷惑かしら





「って毎年ここに来るのに、迷う必要あったの?」

「まぁいいじゃない。それと私、コーヒーは」

「ブラック、だよね?」

「ふふ。じゃあ今年はミルク入りがいいわ」


「またか...」



そう言って床に座り込んで床暖の暖さを満喫している私を上から見下ろす枢は口許を緩めたけど少し悔しそう顔をした、ように見えたけど実際はよく分からないわ、これは私の憶測よ




「冬なんて来なければいいのよ」

「ほんとにそう思う?」

「えぇ、窓の外を見てみて」

「綺麗だね、木」

「あんなのただのハゲよ」

「そうかな、僕はなんだかああいうのも好きだよ」

「私はきらい」

「あの木を見ると自分も寒さにやられてああなってしまう髪の毛は私の唯一の自慢なのに、と」

「ふふ。ご名答」

「毎年恒例だからね、」





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