□ゼロの公式
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「お前さ掛け算ってわか、る、よな?」



うちと数学くんの相性の悪さを舐めんなよ。
気付いたら小2の時点で掛け算から何かが狂い始めた私にこんな高度なの無理に決ってんのに、分かんないかなーこの男は。要は数学くんと私は出会っては行けない運命だったんだよ



「まぁ、そういうことだから」

「涙でそうごめん俺がバカだったのかもしれない」

「まぁそう落ち込むなっ!私だって5の段までは言えるから安心してよ」



そしてじーっと眉間にシワを寄せた零は私のことをそれは疑り深い目でみてきた。まったく失礼な奴だ

と思ったら今度は目に笑いを浮かべてる。えなにきもいんだけど



「え、きも「2×3」

「は?あぁ、えーっと2がみっつで...ろ、く?」

「4×5」

「ちょ待って、えーっ、にーじゅうかな?」

「1×3」

「さん!」


任せろ1の段は十八番なんだ



「3×0」

「3が、ぜ、ぜろ?なにそれ意味分かんない」

「そのまんまんだよ頭使えよバカ」

「うるさいなあ頑張ってるよ!うーん、ぜろ?」

「0×100」

「うーん、ぜろ?」

「0×50」

「ぜろ?」

「0×0」

「ぜろ、って何回言わすんだぁぁあ!」



おい待て、ぜろってぜろだよね。うっわ口腐るよく考えたらなに連呼してんだ、なんとゆう不覚。とゆうか零も何考えてんだ。あぁウザさ8割増し。おいおめー何にやにやしてんだよ、気持ち悪いな



「あんた名前呼ばれたいの?私のこと好きなんでしょーまったく素直じゃないなー」



はっ、自分でも言ってて吐き気するわ。まぁ別にいつもの冗談だけど、



「好きだよ」





いつもの、

じょうだ




冗、だん







「ってぇぇぇえ!?!!!」

「なに本気にしてんだ勘違い野郎」

「はっ?え?本気に何かしてねぇぇぇぇ!」

「はいうるさい、0+3」

「あーもうぜろ!」

「ちげーよ足算だよあほんだら」



頬に手をつきだるそうな零はそのまま顔色を変えずにいたけどやっぱり目に笑いを浮かべたままなのには、今の私が気付く訳がないわけで





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