□罠にかかったのは
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彼女が去ってしばらくこの落ちた薄紅の薔薇と、あたりの薔薇の香り

そしてあの瞳に、浸っていた



この残りの薔薇、どうするんだろう








頭に残る

彼女の瞳、




まるで残像のように









地面に散らばった薄紅を手ですくい、香りを吟味して






何かが

何かが頭にひっかかった







頭から離れない残像のあの瞳の眼差しはまるで

この薔薇からきているような錯覚に


ふと、襲われたもんだから








辺りを見回してみた
ただ彼女が育ててきた薔薇が咲き乱れてる、だけだけど









この香りとともに



眼差しが

鮮明に思い出されて






残像ではなくまるで









「もしかして...」







手にした薄紅を見つめてみて

彼女の薔薇園とでも言えるような、この辺りに咲き乱れた薔薇が







今はっきりと俺に

何かを告げた







何とゆうことだ

まさか、





まさか









辺りの薔薇がその高貴な香りと、あの視線を投げ掛ける




瞳は獲物を捕らえて、離さない











「俺の、ほう...?」























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