彩雲国物語『拍手・記念』

□拍手 龍蓮
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ピヒョ―。

山々の間に木霊する音に耳を傾けつつ、笛から唇を離した。

眼下の町を見下ろす。
龍蓮にとって、この気持の悪い町はしかし、とても大切な町になった。

「―…」

ポツリ。

とその名前をそっと囁く、まるで答える様に肩に乗った小鳥が鳴いた。


いつも、どんな時も、君と一緒にいられたら…。
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