捧げ物

□素直な気持ち
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さて、とりあえず心配はないようだが…

ぐるるぅ〜

「「……」」
「…食堂行くか」

安心して気が抜け空腹を思い出したのか、お腹を押さえしょんぼりしたアレンの前髪をくしゃりと撫でれば、瞳をキラキラさせ何度も頷かれた。
余程お腹が空いていたらしい。
そのまま食堂へ向かった。

「お待ちど〜ん!さぁ次は誰かしら?あら、神田にアレンちゃんじゃない!」

珍しいわね〜、と話す間も手を休める事なくジェリーが驚きに声を上げる。

「ちょっとな…おい何にするんだ?」

メニューを広げながら聞けば周りから、どよっとざわめきが走る。

(あの神田が…優しい…)

ざわめく周囲を気にする事なくアレンが指し示す大量の食事をひたすらジェリーに伝えていく。
メニュー全てを言い終わると自分の食事も頼みあいてる席へと移る。

すげぇ量だとは思っていたがまさかあれ程とは…;
頼んでみて今更ながらに実感するアレンの食欲のすごさ。必要さえなければ言葉を発すること自体あまりしない神田は二日分の会話量を出し切った気分だった。

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