Novel-D.Gray-man
□2人のエクソシスト
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神田が帰ってきた。
僕は愛しい彼に抱きつく。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・おい」
「何ですか?神田」
「いい加減離れろ」
すでに抱きついてから10分くらいたつ。
「いーじゃないですか、少しぐらい」
「お前の『少し』ってどのくらいなんだ、バカモヤシ」
「んー、僕が満足するくらいですかね」
「それは『少し』じゃないだろ!いい加減離せ、バカモヤシッ・・・・・・!」
引き剥がされそうになるが、必死にしがみつく。
「あ、いたいた神田・・・・・・と、アレン君、何してるの?抱きついたりして」
リナリー、鈍感すぎるっ・・・・!
「リナリー、気にしないでくださいっ」
「つ、ちょっとこいつ剥がしてくれ・・・・・・うわっ?!」
勢いで押し倒してしまった。この体制はいろいろと危ない。
だが間の悪いことにもう一人の人物がきてしまった。
「お、2人で何取っ組み合いしてるんさ・・・・・・って、ユウ、首はやめろって!」
「ら、ラビッ、助け、苦しっ、かんっ、やめっ!?」
(訳:ら、ラビ、助けてください、苦しい、神田、止めてください、う!?)
ちゅっ。
不慮の事故が起きてしまった。
(僕的にはすごく嬉しかったけど)
「あ、アレン君、大丈夫・・・・・・・?」
「リナリー、こいつらほっとくさー」
「え、で、でも・・・・・」
「はいはい、2人の時間を邪魔しないようにするさ、な?」
「う、うん・・・・・・・・・?」
ラビがリナリーをつれていく。とりあえずいてくれてよかった・・・・・・・
「神田、大好きですよ」
「・・・・・・・・・・・・ああ」
「・・・・・・・・おい、バカモヤシ」
「なんですか、蕎麦まみれの人」
「借金まみれのやつに言われたくない」
「はいはい。で、なんですか、神田?」
「これから任務があるんだが・・・・・一緒にいかないか?」
「いいですよ、あなたとなら」
手を繋いで歩く2人のエクソシスト。
2人の間には友情より固い愛で結ばれていた。