Novel-D.Gray-man
□甘甘な日々
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「ふあ、おはようさーアレン」
俺は眠い目をこすりながらアレンに話しかけてみる。
「む、もまもむもまみまむ、まみ」
口に物を含みすぎさ、アレン。それじゃ・・・
「何言ってるかわかんないさ、アレン・・・」
「ごく、すみません。おはようございます、ラビ」
彼は謝り、そして挨拶を返してくれた。
「今日も相変わらず食べてるな、俺はそんなに食べれないさ」
「寄生型の対アクマ武器ですから、僕は」
そういうことか。って、それは誰でも知ってることさ・・・
「そうじゃなくて、怪我治りきってねーだろ?そんなに食べるなんて、もしかして怪我は偽物なんさ?」
ありえないが。
「え、何言ってんですかラビ、怪我はまだ治りきってるわけじゃ・・・・って、痛!痛いですよ、いっ、ティム!」
相変わらず仲のよいことで。というか、ティムキャンピーもいたのか?頭の上に乗っかってて、まるで・・・
「コブみたいで分かんなかったさー」
「な、何言ってんですかラビ!神田と同じようなこと言わないでくださいよ!これはティムです!コブじゃありませんってば」
そういえばユウも言ってたな。ティムキャンピーのこと、コブって。
いきなりアレンの顔に何かがついていることに気が付いた。
「食べかすが残ってるさ、アレン」
「え、ど、どこですか?えーと、えーと・・・」
手探りでとろうとしている。そんな目の下に飛ぶわけないじゃないか。
ぺろ。
なんとなく舐めてやった。そうしたら案の定アレンは固まった。
「あ、アレン?大丈夫さ?あーいや、これは俺が悪いんいだな・・・」
「ら、ラビ・・・ちょっと、顔貸してください」
きた。なんか殴られそうで怖い。
「こう、さ?」
ためしに顔を出してみた。殴られてもいいように、目はつぶった。
ちゅ。
唇になにかが当たる。って、これ、アレン?
「しっ、仕返し、ですっ」
照れてるアレンがものすごく可愛い。
「あ、アレン・・・・かわいいっ」
思い切り抱いてみる。少し照れて火照っている体は温かかった。
「は?!ちょ、離して下さいよラビ!!」
「離さないさー」
甘甘な日々はこれからも続きそうさ。