ギアス

□Love,Love,panic!!
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君に心なんか許してないはずだったのに。

そんなつもりなんてなかったのに。

また僕に光をくれるなんて。

また僕は人を好きになってしまうなんて。


ーLove,love,panic!!


今日の任務は夜にまでか…。
帰れるのは明日の朝か。


書類を見ながら任務終了時間を確認する。


スザーク!!

うわぁ!!

後ろから抱きついてくるやつ。


ジノー…。
また君は…。
うっとおしいから離れて!!


ええー、いいじゃんー!!
スザクってさ、小さくて…なんか…、こうジャストフィットな感じなんだよなー。

ぎゅっとさらに抱きしめられる。


ちょっとジノ…。


首筋に吸い尽くようなキスをする。


何?スザク。

唇を離すと赤い痕が残る。


わなわなと拳を震わせている。

ジノの方に向き直って思い切り顔をぶん殴る。


ばきっ!!


痛ったあぁー!!


バタバタとその場で回ってるジノ。


君は一体何してんるんだ!!


何って…キス。


普通に言うジノに僕はつい赤くなる。


そんな簡単にいうなっ!!


何、スザク。
もしかして、赤くなってるの?

止めろ!!
くっつくな!!

嫌だ。
スザクが好きだ。
だから、お前を離さない。



耳元で話すな。
近くで息するな。
後ろから抱きついてくるな。
くっつくな。


全て吐き出そうと思っていた言葉。
なのに言ったのは心の中だけで、実際には出してない。
その代わり僕がしてしまったこと。

それは。


スザク、落ち着く?


彼の、ジノの胸に頭を当てていた。
ジノの心音を聞いていると落ち着く。
昔、彼にしてもらったことまで思い出してしまう。


一瞬、頭の中に現れるあいつ。
そんな自分に嫌気がさす。
もう、あいつのことなんて好きなわけないのに。


スザク…。


名前を呼ばれてやっと気がつく。
もうずいぶん長い間ジノに抱きついていた。


自分から抱きつくなと言っておいて何てざまだ。


…悪い。

そう言って離れようとする。
が、離してくれない。

私が今、スザクを離すわけがないだろう?

唐突にキスをされる。

んっ…、ふっ…。


舌が侵入してくる。

ジノの舌は長いなとどうでもいいことを思いながらキスに意識を取られる。


このキスも彼にしか許したことがなかった。


なのに彼にされたいという気持ちを持つことに嫌気がさす。


唇が離れる。

自分の口の端から唾液が垂れる。


ストンとその場にへたれこむ。
それで気づく。

ここは宮殿の廊下だということに。


急いでその場を立ち去る。
全力で自分の部屋まで走り、パスワードを入力してベッドに倒れ込む。

バカだ。
バカだ。
自分はバカだ。

もう恋なんてしないと誓ったのに。

好きな人に大切な人を奪われて、身が引き裂かれそうな気持ちはもう感じたくないと思っていたはずなのに。


なんで再び僕にまた光を与えた。

神はとことん僕のことが嫌いみたいだ…。


そんなわけない。

ジノ!?
何で…、ロックかけたはず…。


ロックかかってなかった。


ジノが僕の上に跨る。

ジノ…、止めてよ…。
僕は君のことなんか…。


本当のこと言えよ。
さっきからスザクの鼓動早くなっているし、顔赤い。

っ…!!//


図星をつかれて声が出る。


再び甘いキスをされる。

今度は簡単に止めてくれない。

息の仕方を忘れたように呼吸をする。

ふっ…、んっ…、はぁ…。


ちゅうちゅうと衣服からギリギリ見えないラインに痕を付ける。

そんな彼に恋をしているのは自分。


ごめんなさい、神様。
僕は彼が好きです。
もう、僕から奪わないでください。

あの純粋な少女のような。
あの妖艶な少年のような。

そんなことはもう嫌なんです。



ジノ…、痕だけ付けて帰っていかないでね。


当たり前だ…。


ペロリと僕の乳首を舐める。


やぁ…!!


スザクって女みたいだな。
ここが感じるなんて。
コリコリしてるよ。

んっ…。


ほら、スザク。
お前ここだけで勃たせてるよ。


彼が言う言葉にやっぱり好きだと思ってしまう自分はバカだな。


これが愛の罠。

Love,love,panic!!

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ジノスザ

これ去年の12月に仙台コミケに言った時に素敵サークル様に書いて貰ったスケブから来てます。
激しく悶えてました←←
ジノスザいいわぁ←←

神谷 蓮

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