□甘いお題で三つ
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可笑しい、可笑しい、俺様がてか全てが可笑しい

嫌、俺様が可笑しいの?
旦那だよね、旦那


何でこんな可愛く見えるの?

何でこんなに胸が高鳴るのさ



「佐助ぇ〜」


ぴょこん、といきなり現れたと思ったら
俺様の前まで、キラキラ光って直視出来ない程可愛く笑ってきた


「な、何?」


明らかに俺様は声が裏返って、旦那がきょとんと
目を丸くしちゃったけど、それすらドキドキしてもうどうしちゃったのさ

あぁもう心臓うるさい止まれ!


「佐助?まだ、団子食べて無いぞ!某にどの位待たせる気だっ!」


ちょっと、旦那そんな赤く染まった顔で、
上目使いで見ないでくれない!?


旦那が怒っているのか、ズイッと顔が近くなって何か言っていた



「佐助!聞いて!…主顔が赤いぞ?もしや熱か!?」

「ぇ…い」



コツン、と旦那が俺様の装束を握り締めて
頑張って背伸びして、俺様の額に額をくっつけてきた



「熱くは無いが…、額当てを取っているからか?」



ピタッピタッ、と旦那の冷たい手が頬に
当てられて、目を丸くした


「頬はこんなにも熱いぞ?佐助!いつも戦場で熱くならぬ癖に!」


キャンキャン、旦那が吠えるからガシッと腕を押さえた

旦那が可愛く見えるのは俺様が頭を打ったからかな?

大将が俺様に仕事のやりすぎで疲れてるんだよ


「佐助っ聞いておるのか!」

待て待て待て、今現実逃避で旦那の相手してらんない


「それより、先程から…手痛いのだが」


「ご、ごめんっ!旦那!」


パッ、と手を離すとクラッと旦那がよろけて
危ないっ!と旦那を抱き締め、そのまま板に
ドサッ!、とぶつかった


「す、すまぬっ大丈夫か!?」


「いたたた…た!?」


目を見開けば俺様の上に四つん這いになって
旦那が、少し所かはだけまくった服装で焦っていた


その服装に焦ってよォオオ!旦那ァアァアァア!


「佐助?何処か打ったか?」


キョロキョロ、と慌てる旦那を目の前にして

やっぱり、頭はクラクラするし

胸はドクドク波打つし

体温上がるし…。


あぁ、これは夢だ…!
(もう、こんな症状)(一つしか無いじゃん!)(まさかのまさかで)(だ、旦那に)(俺様…)(恋し…た?)






どくんっ、と飛び上がった心臓に佐助は
その後、色々覚悟したらしい


それから、幸村に一週間口を聞いて貰えなかったそうな…

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