□離れないで
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「何ですか…」

「何もねぇよ」

「まぁまぁ♪食事中位仲良くするさ♪」



食堂に三人で座ってた
アレンは神田が居る事に少し苛立ちがあった



ラビは神田がアレンを想っている事を前から相談されていた





「大体最近何で神田とご飯食べなきゃならないんですか…」

「一人より一緒に食べた方が楽しいさ」

「ラビ…はぁ…」


アレンはラビを一度見るとため息を付いて また食べ始めた

その様子を見た、神田は蕎麦を食べながら重い口を開いた


「モヤシ」

「……何ですか、バ神田」

睨み合う2人にラビが引きつった笑いで慰めた

「ちょっと止めるんさ……」


「で、何です」

「俺の部屋に来ないか?」


ガシャン


目を点にして、持っていたフォークを落とすアレンは神田の顔を心配な顔で見た


「神田、熱でもあるんですか?」

「…ッチ、正常だ」


アレンが悩み込んでいる時、神田はラビを睨んだ


【馬鹿兎…言ってた事とちげぇぞ】

【アレンなら、コロッと落ちるさ♪】

【落ちねぇから、てめぇに頼んでやってんだよ】

【頼んでやってる何て酷いさ〜】

【うるせぇ…で、次どうする】


二人がコソコソ話してて苛ついたアレンが咳をすると神田とラビは慌ててアレンを見た



「大事な話らしいさ♪アレン行って損はないさ〜」
【落ち着くんさ…悪気は無いと思うさ♪】


カチャ

アレンは フォークを持ち直して神田を見た


「まぁ〜良いですよ…暇ですし、食べてから行きます」


にっこり笑ったアレンに神田は 体が熱くなった


「あぁ…」

【ユウ!!やったさ♪】

ラビの言葉に神田は少し見えない様に苦笑いした



















カチャっと最後の皿を置き、アレンは満足げに溜め息を付いた


「あっ、すみませんι」

「…ッチ」


神田を見て急いで食器を片付けた、アレンの後ろを神田は付いて行った


「神田、話って何です?」

「…部屋で良いか?」


アレンは神田の真面目な表情にビクッとした


「…分かりました」

「あぁ…」

てくてくと、神田に付いていくアレンを見て神田は少し笑った


「モヤシって犬見てぇだな」

「何ですか!?いきなり!?」

その言葉にムカついたアレンは神田を睨んだ


神田にとっては、アレンがただ顔を赤らめて
頬を膨らまして可愛く駄々をこねている様だった


「可愛くねーな」

「嫌、可愛いくても困りますけど…;」


ポリポリと顔を掻くアレンを歩きながらジッと神田は見ていた



「か、神田…何か僕顔に付いてますか?//」

「別に…」


「なら、見ないで下さいよ;」


そう言いながら、気付くと神田の部屋に付いていた


「入れ」

「お邪魔しまーす」



入ると、綺麗で殺風景な部屋だった
アレンは静かにベットに座った



「神田、話って何ですか?気になっちゃって気になっちゃって、アハハ」


楽しそうに笑うアレンを久々に見た神田は言うか言わないか悩んでしまった



「俺と…」

「はぃ?」


アレンは未だに少し笑いながらも神田の声に耳を澄ませた






「俺と付き合ってくれないか?」





「……………………………………ぇ」


今は神田の後ろ姿しか見えなかったが、寂しいそうに立っていた



「無理もねえよな…男同士何てよ」


「そ、そんな事無いですよ!!」


弱気になって笑った神田に思わずアレンは甲高く叫んでしまった



「は…?」

「い、嫌…で、ですからっ///」


赤くなるアレンに神田はジリジリと攻めよってきた



「ちょっ、神田!」


「返事が聞きてえ」


コツンと額に神田の額がくっ付きアレンはますます赤くなってしまった


「い、今ですか!?//(…そんなっ!?)」


「ぁあ」



ポスッと頭に手を置かれくしゃくしゃっと撫でられた



「まだ…分かりません」


そう言うと神田は立ち上がった


「分かった、でも俺は諦めねえからな」

立ち去ろうとした神田にアレンは大声を出した


「行かないで!!」


「あ?どうした?」


「分からないけどっ…離れないで下さい…側に居て?」





「分かった、離れないから
(もう誰も居なくならないで欲しいの)(寂しいから、気休めでも良いから)(そう、思うとちょっぴり)(君が愛おしい)
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