?

□立ち入り禁止区域。
2ページ/10ページ

「加藤、どうしたんだよ…?」
ビクビクしつつ聞いてみると、やけに真剣な瞳とぶつかった。
「君が好きなんだ、僕は君が…好きだ」
あの、さっき言ってたことと違いますよ、加藤さん?「あ、あのさ加藤…うんっ?!」
いきなりキスをされた、なにがなんだかわからない。「もう、自分の心に嘘はつきたくないんだ」
「なっ…?!」
加藤は俺の耳元で
「いつか、僕を好きにさせてみせる」
と囁いた。
「ちょ、ちょ、ちょっと!じゃあ俺が嫌いってのは!?」
やつはそれは偉そうに、
「照れ隠しに決まってるだろう?」
と言い放った。
一瞬固まってしまった、なんだって?照れ隠しだと?「傷ついた俺の心を返せ!」
「ほう、傷ついたのか?なら、詫びをしなければ…な?」
加藤は俺を見て、ニヤリと笑った。
うっ、何故かいやな予感が…
加藤の顔が近づいてくる、やけに整った顔が少しずつ迫ってくる。
またキスされる?!
ぎゅっと目をとじる、妙に身体に力が入ってしまう。きっと今の俺はカチンコチンに固まっていることだろう。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ