第一書庫
□君という名の
1ページ/14ページ
ここは春になると花見をする。
「凄いですね、桃の花」
桃園は殿達が義兄弟の契りを交わした場所だ。
だから春はここ、桃園で花見をすることになっている。
「本当に凄いな…」
実際は花よりも姜維を見ているのだが。
姜維はまるで桃の精だな。
姜維の髪に花びらが落ちる。
幻想的な姿。
「馬超殿行きましょう、丞相達が待っているでしょうから」
「あ、ああ」
風が、花びらと姜維の髪を撫でていった。
.
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ