ふんけり図書館
□人生いぶし銀〔4巻〕
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オイラは遠くまで行ってオシッコをしたかったが膀胱が限界だったので庭で…。
ババァの育ててる花の隣りで、そっと…。
ホリホリホリ。
はぁぁぁぁ…。
こりゃババァにバレたらまた捨てられるな。
いつも以上に丁寧に土を被せて証拠隠滅。
完全犯罪やな。
そして玄関で心配そうに待ってた武志に家に入れてもらった。
この完全犯罪トイレ事件以来、武志が買って来た新品猫用トイレは使われる事なく、部屋の隅で埃を被る事となった。
すまんのぅ。
そして武志の部屋にオイラ専用、猫窓が付けられた。
外からも中からもカパカパのれんくぐるみたいに出入り出来るヤツね。
これまたすまんのぅ。
武志、好き好き。
チュッ。
武志が仕事で出かけてる間、オイラは自由に外に行ったり部屋で爆睡したり優雅な生活やったわ。
餌も常にあるし極楽やで。
夜は武志と一緒に寝て武志の体を舐めまわした。
武志ィ〜武志ィ〜Love。
武志は『舌がザラザラで痛いって』と笑いながらオイラをナデナデしてくれた。
Mか?
極楽、極楽