ふんけり図書館
□人生いぶし銀〔6巻〕
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あたいは武志とよく遊ぶようになった。
武志の仕事が休みの土日に公園で待ち伏せして。
たまに幸子もいて、それが邪魔だった。
チッ。
早く別れろ。
ある日幸子が涙目で武志に言う。
テメー女の武器を使うのか?
なんだそのウルウルさせた目は!可愛くねーんだよ!
サチコ『武志…私…もう、どうしたらええんか…ウッ…ウッ』
別れろ。
タケシ『どうした幸子、最近様子が変やん』
武志、幸子の様子がおかしいのはいつもの事やん。
いつもいつも、あたいと武志のデートの邪魔しやがって。
サチコ『お母さんが…お母さんが病気で、ヒック…手術が必要だって…エック…でもお金なくて…シクシク』
エ―――ッ!
幸子…テメー、ベタベタの詐欺か?
武志…払うつもりじゃないよね?
タケシ『なんでそれを早く言わないんだ、いくら必要なんだ』
エ゛―――ッ!!(驚)
武志さん?武志さん?