ふんけり図書館

□人生いぶし銀〔4巻〕
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武志との同棲生活は慣れるまで少し大変だった。



武志が。


家には憎っきババァがおるもんで、オイラはほとんど武志の部屋に入り浸りやった。



武志はオイラを家で飼う為に…なんと…アレを買って来たの。




猫用トイレ…臭わないタイプ。



それを武志の部屋の隅っこに置いて武志が言う。

『トラ、トイレに行きたくなったらここでするんやで』


ここって…武志…

『ムリです』

『もうボチボチ行きたいんちゃうのか?』



よくお分かりで。


武志はオイラを抱えて何度もトイレにオイラを入れた。



そんな…武志の前でトイレなんて…なんのプレイですか(泣)


『無理、無理』


トイレに入れられる度オイラは何もせず出て来た。



それを武志とオイラは何度も繰り返す。




武志…昔から決めた事はやり遂げるタイプやったもんな。



ポッ


そんな状態が1時間くらい続いた頃にはオイラの膀胱は本当に限界にきてた。

『だけじぃ(武志)トイレ〜漏れる(泣)』



と言いながら貞子のように猫用トイレから這い出てた。


そして武志の部屋をソワソワした感じで歩き回ると武志は遂に諦めてオイラを庭に出してくれた。








トイレ〜、トイレ〜
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