ディシディア シャイニング・ファンタジー

□序章 神々の戦い
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 「どのみち、信じて共に戦うしかないということだ」
 (僕らに選択肢はない、か……)
 また考え込むベウスに、ジェネシスは声をかけようとしたが、その前に別の声がかけられた。
 「気をつけろ、敵が来る!」

 光の戦士からの知らせを受け、戦士たちは2人1組で敵の迎撃に向かった。
 ベウスは、ジェネシスと共に劇場艇プリマビスタにやってきた。
 「敵は……」
 ベウスは、辺りを見渡す。
 「来たな」
 ジェネシスの言葉と共に、敵は現れた。
 敵は、背中に大剣を背負った金髪の男だった。
 「攻め込まれかけていたくせに、聖域の近くにいなくていいのか?調和の神が先に倒れでもしたら、お前たちの存在は消えてなくなるぞ」
 「敵の心配とは、ずいぶんと余裕だな」
 ジェネシスの言葉に、男は特に反応を見せなかった。そんな彼に、別の声がかけられた。
 「あなたが戦いに参加するなんて、敵に気になる人でも現れたの?クラウド」
 そう言って現れたのは、銀髪の少女だった。
 「そういうあんただって同じだろ?フィール」
 「フィール……」
 その名から何かを感じたベウスだったが、クラウドが大剣を抜いた。
 「戦いにきたなら、手を貸せ」
 そう言ってクラウドは大剣を構え、フィールは弓を手にした。
 「構えろ、ベウス」
 そう言って、ジェネシスは剣を目の前にかざし、彼……いや、彼ら特有のまじないを行う。
 しかし、ベウスは戦う決意ができていなかった。
 その理由は、フィールという少女の存在だった。
 (何だろ……何かが引っかかって……)
 「ベウス、どうした?」
 ジェネシスの声を聞き、ベウスは考えることをやめ、手をかざした。
 その手から地に向かって炎が渦巻き、大剣──サラマンダーとなった。
 ベウスがサラマンダーを構えると、ジェネシスは言った。
 「行けるな?ベウス」
 「……はい!」
 「いい返事だ!」
 ジェネシスが駆け出し、同時にクラウドも駆け出した。
 次の瞬間、2人が剣を交錯させ、火花を散らす。
 その時、フィールが弓を構えた。氷のようなもので矢を生成し、弦を引く。
 それを察したのか、クラウドはその場から引く。それに反応し、ベウスが跳んだ。
 そして、ジェネシスに放たれた氷の矢を叩き落とした。
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