プロジェクトF
□企画会議
3ページ/11ページ
(何故だ――我が息子よ?)
「っ!?」
I.L.E.に視線を向けると、彼は悲しそうな眼差しでこちらを見つめていた。
(……見なかったことにしよう)
すぐに視線をそらした。
そして、ナナリーが尋ねた。
「それで管理人さん、いったい何をするおつもりなんですか?」
「よくぞ聞いてくれた、ナナリー」
「ナナリーに気安くするな!」
「お兄様!」
I.L.E.に怒鳴るルルーシュは、妹の一声に一蹴(イッシュウ)された。
それを見て、リルはこう言った。
(あのゼロを一声で一蹴するなんて……ナナちゃん、凄い!)
(ゼロじゃなくてルルーシュだ。それにナナちゃんって、友達か)
(いいじゃん、ナナちゃん可愛いし)
(それは理由にならないような……)
そんなやりとりをしている内に話は進んでいた。
「読者の皆様のおかげで自由な趣向も1周年を迎えられたことだから、何か皆様に楽しんでいただけることをやりたいと思って……それで、ミレイさんに相談を」
そう話すと、ルルーシュがこう言った。
「事情はわかった。だが――何故会長に?」
すると、I.L.E.は目を丸くした。ミレイも、心外そうにこう言った。