争いなき楽園へ導く天使 ファーストシーズン
□第6話 過去からの刺客
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「もう一週間以上か……いい加減出してやっても良いんじゃねぇか」
両手を頭の後ろにやりながら、ロックオンは言った。
「あの人命救助で、ソレスタルビーイングの予定が大きく狂ったのは分かるが……あのまま200人以上の命を見捨てるのも問題があったと思うし……」
そう言ってアシャーは、バルクに向けていた視線をロックオンに向ける。
「私は間違ってなかったと思う……彼の判断は……」
「……早く出てこれると良いな」
アレルヤは、独房の中にいた。
(何者なんだ……?いったい)
先日のことを思い出していると、ロックが解除されティエリアが入ってきた。
「やあ、独房入りは終わりかい?」
「その様子だと、とても反省しているとは思えないな」
「そうだね……」
「アレルヤ・ハプティズム、君はガンダムマイスターに相応しくない」
「キュリオスから降ろす気かい?」
「そうだ……と言いたいところだが……そう言うわけにもいかなくなった」
ティエリアがそう言うと、今度はスメラギが入ってきた。
「また、貴方の力が必要なの」
「スメラギさん……」