プロジェクトF

□第8回
1ページ/15ページ

 「アッシュフォード学園生徒会」
 「──ラジオ放送局」
 「──F〜〜!」
 ナナリーの明るい声と、テラの普通な声と、リルの快活な声でタイトルコールが行われた。
 「始まりました、ラジオ放送局F──第8回放送。メインパーソナリティのテラ・ハーヴェストです」
 「サポートパーソナリティのナナリー・ランペルージです」
 「YAHHO!!リル・クウェイザーで〜す!」
 それぞれ自己紹介を終えると、テラが言う。
 「ナナリー、今日はよろしくね」
 「はい、よろしくお願いします!
 でも、咲世子さんが急用で出られなくなってしまって……それが残念です」
 「うん、そうだね……」
 そうなのだ。今回、サポートパーソナリティを務める予定だった篠崎咲世子さんが、急用のため出られなくなってしまったのだ。楽しみにしていただいていた皆様、本当に申し訳ありません。
 すると、リルが言う。
 「ナナリーさん、あなたにお願いがあります」
 「何ですか?」
 (何を言うつもりだ、こいつは……)
 テラは、それが非常に不安だった。
 そして、リルは言う。
 「ナナちゃんってお呼びしてもよろしいでしょうか?」
 それを聞き、テラは(その許可をいただきたかったのか……)と内心安心した。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ