BL小説
□他人より先に
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日曜の夕方間近搭子さんに頼まれ夏目はニャンコ先生を探していると名取に会った。
少し話しているといきなり
「ねぇ、夏目今日こそ私に全部話さないか?」
「…なんの事ですか?」
「他の人の方が夏目に詳しいというのはとても妬けるからね」
「っ///」
言葉と同時に距離をつめてきた名取に夏目は顔に熱が集まるのが分かり目をぎゅっとつむった。
「クスッ、このままだとキス出来そうだね」
「///馬鹿な事言わないで下さい!」
「ふっ、残念、邪魔が入ったかな。
また今度の機会にしようかな」
「えっ?」
遠くからニャンコ先生の自分を呼ぶ声が聞こえ夏目は納得する。
「なんてね」
言われた瞬間唇に何かがかすめていった。
「ご馳走様。」
「へっ?な、名取さん今キ、キスしました?」
「駄目だったかい?」
「駄目に決まってます!」
「そんな怒らなくても良いじゃないか。
でも今日は本当にもう帰らなければ行けないからね。バイバイ夏目」
「名取さん次は絶対に許しませんから」
「肝にめいじとくよ」
「夏目っ!!
名取の小僧、夏目に何もしてないだろうな」
「さあね。
用心棒なのだろう、ちゃんと夏目を守らなくちゃね、猫ちゃん」
そう言うと踵を返し帰って行った。
End.