BL小説

□嫉妬!??
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最初は噂で知っていた。
群れているのが嫌いだから近寄ると危ないって。

でも、とてもそんな人には思えなかった…
遠くから見てとても格好よかったんだ。

そんなふうに思っていただけなのにこんな事になってるんだ?

…恋人同士なんて――



キーンコォーン
カァーンコーン

授業の終わりのチャイムがなる。


「…綱吉。」

突然背後からの声にビックリして

「うわぁっ!?」

と声を出した。

「何て声出してんの、
ただ呼んだだけなんだけど。」

「ひぃ、す、すいません、いきなりだったから

「ふーん、まあいいや。
じゃ、ついて来て。」

「あ、あの何処にですか?」


「っあ、雲雀テメェ十代目に何近付いてんだよ

「あれぇ?ツナと雲雀じゃん。
どーかしたのかぁ?」

綱吉が雲雀に聞いたと同時に獄寺と山本が来た。

「別に君達には関係ないよ。」

「何だとテメェ!!
十代目を何処に連れてくつもりだぁ?」

「ひでぇな雲雀は!
で、ツナ連れてどこ行くつもりなんだぁ?」

「躾のなってない犬は煩いよ。どっか行ってくれないかな。
あまり煩いと噛み殺すよ。」


あまりの険悪ムードに綱吉はいても立ってもいられなく間に入り止めた。

「雲雀さん、やめてください!」

「十代目っ!!」

「ふぅ、面倒臭い。
…行くよ、綱吉。」

「はっ、はい。えっ、雲雀さん?」


そう言うが早いか綱吉の腕を掴み引きずりながら歩き出した。
引きずりながらも綱吉の慌てように雲雀は少し口許を緩める。



少しして応接室に着いた。

「さっ、綱吉まずは座りな。」

「はい、えっと用事って何ですか?」

「あぁ、別に用事なんてないよ。

…恋人同士が一緒にいちゃいけないの?」

「えっ///その、全然嬉しいです。」

「なら良いでしょ。」
(ただあいつらより僕と一緒にいて欲しかっただけ)

「っ///」

そんな雲雀の心中も知らず綱吉は顔を真っ赤にし俯く。

その後二人は静かに唇を合わせ日が暮れるまで甘い時間を過ごした。




End
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