BL小説

□帰り道
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「なつめぇ〜〜っ!!」

「うわっ!?どうしたんだニャンコ先生?」

学校が終わり帰宅途中通り掛かった木の上から叫び声とともに落ちてきたニャンコ先生を抱える。

「どうしたもないぞ夏目!
また小妖怪に関わったらしいのぅ…」

「…ただ枝に引っ掛かってたから取っただけだろ」
「その考えが甘いと言っておろうが!」

体育の授業中にボールが飛び取りに行った時に見つけ助けた事を伝えてもニャンコ先生はガミガミと説教をする。

「はぁ…解った、これからは気を付けるようにする」

夏目は溜め息を吐きながらニャンコ先生に言うと、

「ばかもん!
気を付けるんじゃのうて辞めるように言ったんじゃ!!」

また怒られた。


「ふっ、ニャンコ先生は心配性だな」
「違う!
お主が軽率過ぎるせいじゃ!
お主はわしが食べると決めておるからな!」

「…でも、心配されるのも少しは良いもんだな。
まぁ五月蝿いときもあるけどな」

夏目の笑顔でのこの言葉にニャンコ先生は口ごもりながらも

「…ふん、五月蝿いは余計じゃ」

「そうだな。
…ニャンコ先生早く帰ろう搭子さんが待ってる」

「解っておる!」


ニャンコ先生の言葉にまた笑顔を見せながら夏目はニャンコ先生と一緒の速度で家へと帰るのだった。


帰り道



end
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