クロスオーバー小説置き場

□DARK KNIGHTU
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そして今。

プッカリーノのメンバーは、ソウルゲインと四つのコンテナに気がついた。

「ねえ、羅夢姉さん。
・・・あれ、なんでしょう?」
「・・・さっきぶつかった輸送機の・・・人?とか・・・・。」
唖然となる一行。

「とりあえず、通信してみましょうか?」
樹里亜のアイディアに賛成し、ソウルゲインとの通信回線を開く。
通信士は発案者の樹里亜である。

「こちらは日付変更船プッカリーノ、応答してください。」




「通信・・・?あの奇妙な船からか。」
青年は回線を開く。
「こっちはソウルゲインなんだな、これが。」
『あの・・・まず、すみません。ぶつかってしまって・・・輸送機を壊してしまったみたいで・・』
「いや、いいんだ。あれはもともと壊れていたらしい。
・・・ところでお嬢さん。」
『・・・はい?』
「ここが何処だか教えてくれないか?」
『・・・・え?』
通信相手の少女は、驚いたような表情をしている。
なんか、『この人解っててここにいるんじゃないの?』と言いたげ。

少女を混乱させないように、青年はこう言った・・・。
「どうやら俺は記憶喪失らしいんだな、これが。」
『え・・・?』
「気がついたら、ここにいた。
だから知っていることがあったら教えてくれないか。」
『解りました。
立ち話もなんですし・・・こちらに来ていただけませんか?』
「了解、お嬢さん。」
『では、回収します・・・
あ、一ついいですか?』
「何だ?」
『「ソウルゲイン」って、貴方の名前ですか?それともそれの名前ですか?』
「ああ・・・それは、」

青年は考えた。
―――ソウルゲインはこの機体の名だったな・・・・じゃあ、俺の名は・・・?


「アクセル。」
『はい?』
「あ、いや、ソウルゲインはコイツの名。アクセル=アルマー。
それが俺の名前だ。」




世界のどこか・・・
女性と少年がいる。
「転移は成功したのですか?」
「ええ、大成功よ。
但し、操者は無事じゃないかもしれないけど・・・
最悪、精神系に異常が出るってところかしら」
「彼なら、生きていれば問題ありません。」
「あら、めずらしい。
貴方が人を信頼するなんて。」
「人は信頼に値するものです。
それと同時に、裏切りにも値しますが。」
「それでこそ、貴方だわ・・・。」

「ところで、」と、女性は切り出した。
「貴方のほうの首尾はどうなの?」
「ああ・・・それは。」
少年は被っているシルクハットの角度をずらす。
「・・・神のみぞ知る・・・といったところでしょうか。」

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