オリジナル小説置き場
□殺戮天使と傷だらけの管理者
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わたしは天使だと、大声で叫びたかった。
俺は誰なんだと聞きたかった。
わたしは堕天使じゃないという証明が欲しかった。
俺は『誰か』になりたかった。
少女は黒い翼の天使。
少年は名も無き管理者。
思えば『究極の似た者同士』だった。
出会いは偶然?
それって必然?
出会うべくして出会ったのなら、わたしはこの人には、天使と認められるのかな。
だったら、幸せなのに。
幸せを与える天使だって、幸せを願いますよ?
それはいけないコトですか?
だからわたしの翼は漆黒に染まっているのですか?