オリジナル小説置き場
□from behind
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わたしはフィアー。
「フィーネ」と言う人物の唯一の肉親であり、
最後の繋がりである者。
常にわたしは、「フィーネ」の妹。
前の「お兄ちゃん」は、わたしを大切にしてくれた。
その前の「お兄ちゃん」はわたしが嫌いだった。
次の「お兄ちゃん」はどんな人?
何が矛盾?
わたしには過去の「お兄ちゃん」を知る意義が無い。
それでもいいと思えるのは、わたしがフィアーであるから。
足音が聞こえる。
次の「お兄ちゃん」が来る。
無垢な貴方に、わたしはこう言います。
「わたしはフィアー。
世界に背を向ける者の、妹であり、唯一の繋がりである者。
貴方を待っていました。
フィーネお兄ちゃん。」
貴方が終わりを迎えるまで、わたしは貴方の側にいます。
貴方の想いが遂げられるまで、わたしは貴方の繋がりであります。
貴方が去る、その後ろ姿を見るまで、わたしはフィアーでいましょう。