リクエスト小説置き場

□孤神光闇外伝:紫電一閃
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「じゃあ、行ってくるけど・・・。
大丈夫なんですか?おじさま。」


寿々歌が五代目に聞く。

「最近は平穏だからな。
ここは知られていないはずだし、一人にしても大丈夫だろう。」


「そっか。
ほな、行ってくるわ。今日はゆっくり休んでな。」


そう告げると、走っていく。


対する自称ジュニアは熱があるようで、目の焦点があっていない。


「・・・うん・・・行ってらっしゃい。」


何処に行くのか、と言うと。

お花見である。

本当はジュニアもこっそり行こうと思っていたのだが、このとおり風邪を引いて断念。

ということである。



部屋に戻り、近寄ってきたアカリ(猫)を抱く。




「はあ・・・こんな気持ちを理解してくれるのはお前だけだよ・・・。」



虚しく呟いた。







そのときである。

腕の中のアカリが、暴れ始めた。

「・・・アカリ?」

視線の先には・・・


「よぉ・・・一人か?」


銃を持った青年・・・確か、名前は「ラスター」



「・・・なんでしょう?」

ドアノブに手をかけ、逃げる準備をする。


「そう警戒するなよ。
お花見に誘いに来たんだ。暇そうだしな。」

とはいえ、銃をまわして遊んでいる人に警戒するなというのも無理な話である。


「・・・本当の目的はなんですか。
それだけじゃないですよね?」
「アタリ。
でも、そこまで解ってんなら俺がこうペラペラと喋ってる理由もわかるんじゃないか?」



・・・つまり、


バチッ!!

ドアノブに電流が迸った。
「ナイス、マリア。
流石俺のプラチナレディ。」

扉の向こう側から、義眼の少女が現れる。



「・・・意味不明。
・・・・好き。」


こちらは主語が無い。
因みにマリアは『プラチナレディって意味不明。でもそんなところも好き』と言いたい。



「ツメが甘いところは数年前から変わってないな。
正解はマリアが仕掛けるまでの時間稼ぎだぜ。」


「ラスター。」
「ああ、そうだ、報告だな。
こちらラスターと」
「マリア」
「六代目捕獲完了。」

『こちらイクス。相変わらずいいコンビだな。
弟だけど妬けるよ。』
「イクス、私情はいい。」
『はいはい。解ってる。義兄さん。
・・・えっと、こっちもそろそろ。
今、シルキィさんとアックスが見つけたところなんだ。』




『はいはい、こちらアックス。
四代目発見。行動に移る。』
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