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□第六話
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ハーマイオニーとロンの仲は、禁じられた廊下で三頭犬に会った事やハリーに箒が届いた時に起きた一悶着から一切口を聞いておらず、ハリーはどうしたものか、と頭を悩ませていた。
しかし、ハリーがハーマイオニーとロンの仲を改善しようとしても中々うまくいかずそのうえ、毎日たっぷり宿題がある上、週三回のクィディッチの練習、毎日山のように届く書類やハリー自ら動かなければならない任務などとあまりの忙しさに不眠不休の日々が続いた。
ハロウィーンの日、グリフィンドールの一年生がウキウキしながら朝食を食べるのをハリーは睡魔と戦いながら眺めた。
「物を飛ばす練習ってそんなに楽しみかなぁ?」
「ハリー!何言ってるのさ!先生がネビルの蛙をブンブン飛ばしたの見ただろ!?」
ロンの言葉にハリーは、そんなこともあったなぁと思い出したように言ってロンに、君ってちょっと変だよねと言われ若干ショックを受けた。
待ちに待った『妖精の呪文』の授業がやってきてフリットウィック先生が、生徒を二人ずつ組ませて練習させた。ハリーは人数の関係からシェーマス・フィネガンとネビルと組んだ。ロンは、なんとハーマイオニーと組むことになった。