(ふぅ、と軽く息を吐き出して)
(胸に、ひとつの決意を秘めてを叩く)
(波打つ栗色の髪を靡かせた)
(可愛らしい子どもと目があった)


「怪しい奴…父上、賊です!賊が乗り込んできました!」

(生意気な少年に事情を説明)

「なるほど…色々事情はあるようだが、要は平家に与したい、と?」

(こくり、頷くと少年が非難の声をあげ)
(こら、と父親に諫められる)


「あなたが平家一門に相応しいかどうか…まずは此方で確認させて頂こう」

(ずらりと並んだ)
(文字の羅列に怯みつつ)


「では、これよりあなたを平家に属する公として認定する。この帳簿に必要事項を書いてくれ」

(書き終わると、例の少年が)

「これでそなたも平家ですね!」

(先程とは打って変わって)
(嬉しそうに微笑んだ)








平家の公






感謝




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