庭球

□云えない。
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『あのね…あたし深司君が好きなの』

放課後、深司を呼びに教室へ入ろうとしたら偶然聞こえてしまった

深司の答えが聞きたくなくて、体育館裏へ走った


俺って深司のことが好きなのか…

「部活行かねーとな…」


意を決して部室へ向かう


部室へはいるとみんなに囲まれてる深司がいた


「なぁ、深司の奴彼女できたんだって!」

「うるさいなぁ…」

「そうか…よかったじゃねーか…」

結局付き合うのか
ヤバい泣きそう

「神尾、どうしたの?
泣きそうだけど」


「なんでもねーよ!
忘れ物取ってくる!」

後ろから俺を呼ぶ声が聞こえたけどいてもたっても居られなくて人気のないとこへ走った




ごめん深司、お前を好きになって


この想いが届かないのなら


せめて心の中で


“好き”って云わせて



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