庭球

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「ねぇ、アキラ別れよう?」

「え…」

不意に深司から考えた事もないことを告げられオレの頭は真っ白になる。

「俺さ、考えたんだけどこのまま俺達がこの関係でいても同棲までしか発展出来ないし、家庭を築く事を望んでる両親がいるし、どっちにしろ別れる羽目になる」

確かに深司の言う通りだ。
だけど
「だけど…っオレはまだこのままで…」
「わかってくれよ!」
オレの言葉が終わらない内に深司が叫んだ。

深司はとても辛そうで泣きそうな顔をしていた。

「深司が言ってること、わかった。でもオレは深司の親友として傍にいるからな!」

涙が溢れてきた。

「当たり前だよ」








オレ達は笑い合った。




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