裏小説_其の弐_
□☆もつれ愛(完成)
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「サクラさん!はたけカカシさんです!!」
「了解!!状態は!?」
「外傷無し!意識あり!いつもの症状です!!」
「了解!!…カカシ先生、大丈夫?」
「……いつもの症状…か…」
こうして、カカシが写輪眼の使いすぎで入院するのは、何回目だろう。
しかもいったん入院するとなれば、最低一週間で、長いときは2週間にも及ぶ。
そしてたまに怪我を負って搬送される。
既に医療の現場に立っているサクラは、そのカカシの治療をよく綱手から任されていた。
「はい、右手、動かせる?」
「…んー。まだ。無理みたい」
「じゃあ、指、動かせる?」
「これくらいなら…」
「あんまり、良くないわね。」
「ははは…まあ明日になれば、手ぐらいは動かせるよ」
「でも、そんな体でどうやって食事とかするのよ…やっぱり私が…」
「サクラには、やることがあるだろ?ほら、次の患者に行く時間だ。」
「でも…」
「いいから行けって…オレは大丈夫だから。」
「わかった…」
カカシは何故かサクラに世話をされるのを拒む。
食事も、洗濯も、
そして、排泄も。
そういった、カカシの世話は誰がやっているのか?
それがサクラには不思議でならなかった。