01/22の日記
12:15
ルーズリーフ
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鳳宍小話。
外で雨が降っている放課後。
その中で部室ではミーティングが行われていた。
「では、これから今後のスケジュールについて説明をする!」
ミーティングの進行を任されている跡部は、ホワイトボードに何かを書き始めた。
白い板に埋められていく黒い文字。
雨の中でのミーティングは暇でしかない。
羅列に並べられた文字、ペンを走らせる音、雨音とを聞いていれば暇を越えて、眠くなる。
そろそろ限界かな。
ふと思った時、肩を軽く叩かれた。
叩かれた方を見ると、隣に座っていた長太郎が長机の上にルーズリーフを差し出してきた。
(お話します?)
俺と長太郎の間に置かれたルーズリーフには小さな文字でそう書かれていた。
俺はその下に、ペンを走らせた。
(いいぜ。)
俺が書き終えたのを確認して、長太郎がまた書き込んだ。
(ミーティング暇ですねー。)
(そうだな。)
(宍戸さーん、眠いんですかー?)
(眠いに決まってんだろーが。お前は?)
(眠いですよー。だから嫌なんですよねー。)
(ミーティングが?)
(はい。)
俺が書き込んで、長太郎が書き込む。
ルーズリーフが俺らの文字で埋めつくされていく。
(ねぇ、宍戸さん。)
(何だよ。)
(だーいすき。)
長太郎の書いた文字に、顔が一気に熱くなった。
(馬鹿!)
(宍戸さん、顔真っ赤ですよ?)
(てか、こんなとこに書くなよ!)
(こんなとこだから書くんですよ?)
長太郎の顔は見なくても、嬉しそうに緩んでるのは容易に想像出来る。
遊ばれてばっかじゃねぇかよ、俺。
(ミーティングいつになったら終わるんですかね?)
(だよなぁ…。)
「お前らのそれが終わったら終わるぜ。」
「「うわぁっ!?」」
予想しなかった第三者の返事に驚いて顔を上げると、跡部が呆れた顔をして俺らの真ん前に立っていた。
「お前ら…こんな時にまでいちゃついてんじゃねぇ。」
「おまっ…のぞき見はねーだろ!」
「見たくなくてもこそこそしてりゃ、気になる。」
反論しようとすると、「もう終わるから黙れ」と押さえられてしまった。
横を見ると、長太郎がまた何かを書いている。
(ばれちゃいましたね。)
その言葉を確認して、俺がペンを走らせる。
今度は、長太郎のペンを使って。
(ばれちまったな。)
(もう終わりにしましょうか。)
(そだな。後々めんどくさいし。)
(宍戸さん。)
(何だよ!)
(また、やりましょうね。)
(おう。)
「おい、いい加減にしろ、バカップル。」
「「はーい。」」
こんな過ごし方もいいと思った。
*****
どうも、晶です!
いや、見づらい上に長くて申し訳ないです。
ルーズリーフって本当便利ですよね。
授業中に大活躍します。
黒板内容書いて、落書きして、落書きして、落書きして…。
…勉強しろってね。
文字での会話をしている鳳宍を想像(悪く言えば妄想)したら、最高に萌えたんで!(…)
二人でこそこそやっているほのぼの加減にニヤつきましたよ。
…授業中に(おい)
そういう晶のルーズリーフは後一枚しかありません笑
買わなきゃですね。
では!
文才が欲しいっ…;
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