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□空の蒼と海の翠1
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「スザクもジノも遅い。」
「アーニャ!?」
「悪い悪い、今行くから。」
「予定がつまってる。」
「そうだよな、スザク行くぞ。」
訳がわからないまま、2人に引きずられて行く。
朝食を食べながら2人の話が進んで行く。
「水族館行ってー」
「海も行きたい。」
「あとちんすこう作り?とかいう体験もあるらしいけど。」
「やる。」
「じゃあ朝食食べたらすぐ出かけよう!」
「スザク、どうかした?」
黙ったままの僕を見てアーニャが言った。
「状況が掴めないんだけど…」
「ジノ?」
ちゃんと言ってないのかとジノをアーニャが見る。
「アーニャと雑誌見てたらここの特集が載ってて、行きたいねって話になったから来た。」
また当然のように言われた。
「なんで僕も連れて来られるの?」
「スザクは私達と旅行はイヤなのか?」
「一緒に遊びたかったのに。」
最近スザクは仕事ばからで私達に構ってくれないとジノとアーニャの2人に責められる。普段はそんなことないのに、こういった時だけ2人は息のあった行動をする。そして僕は…