little beautiful sky
□第八話
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潰すわけにはいかない
だって貴方は私の大切な相棒だもの
【act:8 終わりを迎える夏の甲子園】
美「達也・・」
達「ん?何?」
美「腕…大丈夫なん?」
達「おおっ平気平気」
テーピングをしている達也を美空は心配そうに見ていた
痛くないわけなんてない
痛いはずだ・・。
達「急所はずれてるし大丈夫や」
ぐるんと腕を回し美空に笑いかける
だけど美空は笑えなかった。
美空のキャッチャーは達也しか出来ないし
達也でも怪我をしていたら美空の球をとるのはかなり怪我に響く
美「決勝戦・・松に任せる?」
達「何言ってんねん。大事な最初で最後の甲子園やんか!」
美「でも・・達也はプロがかかってるやん!プロ目指してるって言ってたやんか!・・・・先のことも考えようや」
美空は声をあげて言い放った
すると達也はため息をついて美空に言う
達「これから先のことよりもさ、今がだいじやん。甲子園なんて今年で最後やねんから。
俺は美空の球を受け続けたいし」
美「・・達也。」
達「だから大丈夫やって」
なっ・・と達也は美空を元気付ける
美空は心配するが今の達也を見ていてやらなくてはと思った
美「無理せんといてな」
達「わかった。やけど美空がこんなに心配してくれるなんて俺感動〜♪」
美「・・アホ」
もうすぐ試合が始まる
この試合が二人の仲をゆるがすものとは知らず
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5回表
試合は思うようにいかずノーヒットで続いていた
もちろん0−0
こちらの守りだ。
達「よしっ、今日の調子はけっこうのってるから、ストレートで決めていこう」
美「まって・・ここは守備を信じよう」
達「えっ?」
美「手にこれ以上負担をあたえるわけにはいかんもん」
達「美空・・。」
美「だから・・お願い」
達「でも!自慢のストレートで勝負しようや!」
と達也は必死にストレートを要求する
すると虎吉が達也を一発殴る
達「いてっ!何すんねんいきなり!」
留「達也おまえ馬鹿」
虎「少しは美空の気持ちも考えろや。」
一「そうや、俺達を信用しろよっ。俺達だって天星代表やねんから」
なっ。と皆一致団結する
美「リード頼むで・・達也」
達「さんきゅー美空。ほんま大好き」
美「・・アホ」
そして守りが始まる
達也に出来るだけ負担がかからないように
出来るだけ負担をかけないように
内野も外野も全力で戦った
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