二年目。

□last
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純白のドレス
花咲く教会
今はただ永遠の愛を誓う。


【last:終わりよければすべてよし!】

晴天の空。
誰もが平和だなと気を和ませる日であるのにもかかわらず、
達也はそわそわとしていた

そう、今日は結婚式当日。

タキシードに袖を通した達也は
落ち着きがなく、はたから見たら笑えるほどだ。

一「ほら、落ち着けよ達也」
虎「そうそう、そんなにそわそわしてたら美空の親父さんに『こんな奴に美空はやれん!!』とか言われるで?」

達「そうは言われてもなぁ」

留「俺、美空の姿見てこようかな。
ちょうど着替えてる頃だろうし、」

「「「やめんか!!!」」」


あれよあれよと話は進み、
とうとう運命の日がやってきた。

一方、美空の方はというと
真っ白なウエディングドレスを着ていた

美母「きれいやわ」
「そ、そうかな」
美母「そうよ、自信持ちなさい」
「ありがとう」
美母「・・・・とうとう、この日がきちゃったのね。」
「うん。…今まで、育ててくれてありがとう母さん。」


コンコンとドアからノック音が聞こえた。

「はい」
『そろそろ、お時間です』
「わかりました」


美空は促されるまま、母と一緒に進んでいった。
そこには美空の父がいた。
しかも、いつになくそわそわしていたのだ



「父さん。」
美父「お、あ!おう・・・どうした」
「今まで、育てていただいてありがとうございました。
私、父さんと母さんの子供で良かった。
今まで・・本当にありがとう」
美父「あぁ・・・」


美空が微笑むと、憲悟は少し照れくさそうに
笑った。


美母「さぁ、私は中でまってるから・・
あなた、しっかり美空を達也君のところまでエスコートするんよ!」
美父「わかっとる。それくらいしてやらんで・・どうする。」
美母「そうね。ふふ、じゃあ待ってる」

明美は一足先に会場に入った。
それと同時かどうかは知らないが
案内の人に連れられて達也がやってきた。

達「おはようございます、親父さん。ってうぉおおおお!!美空あ!」
「なんやねん…あんまじろじろ見るな」
達「いや、うん・・可愛いよ・・いや、きれい?…それでもない
すごく、表現しきれないぐらい綺麗やで美空」
「あほ」


美空が再び笑った。








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