二年目。

□3rd
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いつも隣にいるから
いつの間にかあいつの存在が大きくなる。

【3rd:second stage★】

あれからだいぶたって
もうすぐ開幕というところまでやってきた。


達「もうすぐ・・・か」
「なぁ、達也。」
達「ん?」
「がんばろうな!」
達「おう!」

いつもと同じ笑顔
ようやく二年目のシーズンがやってきた。
今年も、美空、達也、二人とも開幕一軍登録されていた。



「今年は、どれぐらい勝てるかな。」
達「めざせ二桁勝利!やな」
「うん、そういう達也は?」
達「俺?俺は・・・・(美空と、今年こそ結婚。)いや・・・。」
「なんやねん!んじゃ、ホームラン王ってか三冠王?」
達「三冠王か・・・そりゃぁおおきくでたな!
よし目指せ三冠王!」
「うん!」

いつものまぶしい美空の笑顔に達也はドキッとした。
それはこの前のこともあり
本格的に(以前よりも)美空を異性として意識し始めていたのだ。


達「(目標は・・・あと美空にプロポーズ。)」
「??」


達也の心を知らないでか、美空はただ気合が入っているなと感心していた。


「今日は先発じゃないけど、開幕ってもりあがるよね。なんか」


そして、プロ野球開幕。
開幕投手の安藤がマウンドで戦っていた。
新しく入ってきた城島のおかげで開幕戦は見事勝った。
美空がでることはなかったがベンチでスタメンナインと勝利を分かち合った。

着替えが終わり、帰路に着く。

達「俺も見直さなぁ。さすが、城島さん。
でも、俺は矢野さん党やけどな!
いや、まて、城島さんがいいとこ見せたら
おれ、美空と組めなくなるってかああああ!!!
がんばらな!美空は俺だけの・・・ぐはっ」
「あほ。」

話がそれ始めたところで美空は達也をはたいた。

「(私もあんたやないと投げへんわ!)」

と言いそうになって言葉をつまらせる。
そして数秒のうち美空の顔が赤くなった。

「(・・・っ!?まて、なんでむきになってんねん。)」
達「どうしたん?」
「な、なんでもない!!!」


美空は紅くなった顔を隠しながら走って帰っていった。





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