platinum Beautifulsky

□act13
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悲しいとき
苦しいとき
歌を歌った
それだけで、立ち直れた気がする


【act13:夢が彼方からやってきた】

今日の試合はマツダスタジアムだった
選手一同バスでホテルにむかった

「〜♪」
達「あ、その歌なつかしいなぁ」
「ん??あ、これ?聴く?」
達「聴く。」

移動中の車内で美空は片方イヤホンを達也に貸した


『悲しみは、去ってくれますか
いつか雨はやみますか。
空の涙も悲しいよ

いつかまたこの場所で
合えること願って
今はただ自分の道を進んでいこ
そしたらまた
どこかで合えるよね』

雑音交じりのその音楽
文化祭の出し物で3年メンバーでバンド組んでいた
意外と皆それぞれの楽器の経験者だった。

「ユニフォーム着てやってるから、不思議やったなぁ」
達「そうそう、オヤジさんが切れかけてたやんな」
「一郎なんか半分泣きながらやってたもんな」
達「ははは、あんとき留威と虎吉が小声で励ましてたな。」


次々に思い出される高校時代
ある意味楽しかった。

「達也。」
達「ん?」
「また、遊びで出来るかな」
達「できるやろ、信じていればな」
「そうやね。ま、まずは仕事がんばろ」
達「おう」
「(結局、野球のほうが好きやけど)」


5「仲良しだね。」
「あ、平野さん。そんなこと無いですよ」
5「だってイヤホン分け合ってる」
「あ、」

美空はハッと気づいて達也からイヤホンを取る

5「ははっ、恋人みたい」
「よ、よしてくださいよ。こんなやつとはごめんです」
達「ひどい〜。一緒に風呂に入った仲やろ?」
「幼稚園のときの話や!!!!」
25「そこまで親密やったんや・・」
「だぁかぁらぁ!!幼稚園の時ですってば新井さん!!
ここぞとばかりに話を茶化さないでください!!!!」
達「もう、照れちゃってぇ」
「た〜つ〜や〜?」

手をぱきぽき鳴らして睨む美空

達「はい、もうふざけたりしませんのでお許しくださいませ可愛いきれいなお姫様」
「最後の言葉余計なんやけど」
達「本当のことやもん♪」

ボカッ

「ふん」
達「(無意識に優しくしてくれたりそうやって気づいたらツンツンしてるとこがえぇわぁぁ)」





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