platinum Beautifulsky

□act10
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【act10:秘打?勇気?やる気?】

雨が降って今日は試合がない。
美空は一人打撃練習をしていた

「暇や・・・。でも、今日こそ完成させなければ」
達「何を?」
「うぁああ!!びっくりした!いきなり後ろたつな!アホ達也」
達「えへへ〜」

集中していた分後ろに達也が来たことさえわからなかった・・


達「で、何を完成させるん?」
「・・・言わんでもわかってるんちゃう?」

と美空はバットを見せると達也は二カッと笑う
美空はイラッとしたので軽く叩く

達「秘打?」
「まぁね・・、いろいろ研究した結果、
ある一定の条件を満たせば打てる秘打を思いついてん」
達「ほう、俺にも教えてほしいですわ〜美空さま〜」
「敬語使うなキモイ。それにこれは達也は使う必要がない。
達也は巧打、強打どっちもできるからえぇやろ
私の場合は力は負けることが多いから工夫が必要やの」
達「えぇ〜!!!おれやって打ちたい、ってか、美空とイチャイチャしたい〜」
「バッドで殴られるか、スパイクで蹴られるかどっちがえぇか?」

美空は黒い微笑みで達也に迫ると達也はスマンと言って美空の打撃練習を黙ってみることにした

達「でさ〜、今回の秘打はどんなやつなん?」
「それは、秘密かな。試合なるまで秘密」
達「うぅ、それじゃぁ次の美空の打撃までまたなあかんの?」
「そうそう、」
達「俺にも見せてくれへんのか・・」

すると美空はニコッと笑みをうかべた
達也がドキリとしているのをよそに、その後ろを指す

「やって、そこに記者さんいるやろ?」

美空が物陰に隠れていると言葉を付け足すと
そこからスーツを着たいかにも記者の女とアシスタントの男が出てきた

「えーと、デイリーの里野静香(サトノシズカ)さんと兵藤勇(ヒョウドウイサム)さんでしたっけ?」

里「いやー、バレた?うまくかくれたつもりだったんだけどな〜」
兵「もう少しで聞けたのに・・」

「呼吸、ひそひそ声、そして足音が聞こえましたから。」

美空はニコッとまた笑って答える

「そうだ、今日のこの秘打について新聞には書かないでくださいね、
そうじゃないと相手に警戒されちゃいますから。」

苦笑いして二人の記者に言うと里野は軽くふっと笑った

里「こんな特大ニュース一面に載せないでどうするのよ?」
「うぅ・・・」
里「冗談よ、何も言いません。
美空ちゃんにもっと活躍してほしいしね」
「ありがとうございます」
里「今度雑誌のインタビューするときは逃げないでね」
「・・・努力します」

記者二人はひらひらと手を振りその場を去っていった



「本当に嵐のような人や、雑誌の予定まで入れられてしまった」
達「ははは、さすが里野さんやな」
「でもま、次の試合までに完成させな」
達「あ、どこ行くん?ここでするんちゃうん」
「実家に行く。そっちのほうがだれもおらへんし」
達「じゃあ俺も〜」
「言っとくけど、家には入れへんから」
達「えぇえええぇ!!!」
「うるさい」






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