platinum Beautifulsky

□act8
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馬鹿にしたぶん
お返ししなくちゃ☆

【act8:ルーキーデビュー戦】


試合が始まる少し前美空はベンチのすみで精神集中をしていた
このときばかりは達也も美空に話しかけえることができない

この短いあいだに集中力を高め、今日野球に対する問いの答えを見つけるまでのとき、美空には何を言っても聞こえていないから。


達也はただ誰も美空の邪魔をしないように見張りの役目をする



達「(しかし、恐ろしいほどの集中力・・)」


まわりに人を寄せ付けないオーラ。
その瞳は何を見ているのかもわからない
ただ一点を見ている
そして時々、理解不能な言葉(外国語のような言葉)をぶつぶつとつぶやいていた

そして数時間たった後、美空は元に戻った

達「瞑想の世界からお帰り」
「ごめん、もう終わったから」
達「いいって、集中してる美空も好きやし、
可愛いもん」
「好き言うな!可愛い言うな!」
達「やって可愛いんやもん。」
「も!もう行くで!!」
達「あ、美空!ちょい待って!」

と言って達也は美空に帽子をかぶせた

達「忘れ物。ほら!マウンドが待ってるで!」
「・・・うん。」


達也が駆け出した後美空がその後についていった


「っと・・」

マウンドに上がる前に・・と美空は帽子をとり一礼する。
今日もがんばろう
完封する勢いでがんばろう
マウンドに上げさせてもらう限りは、必要とされるものは『勝つ』こと
美空はマウンドの土をならし、数球投げて確かめた


「(このマウンドの高さ、このバッターとの距離、この緊張感。戻ってきた・・甲子園に)」

ただいま、とばかりに美空はプレートに触れた。
すたすたと達也が美空のほうにやってきた
そして達也は美空にボールを渡す

達「やっと・・やな」
「へ?」
達「また、夢叶ってしまった。」
「プロでバッテリー・・か」
達「今日、勝利投手になろうな!俺、しっかりリードするから、美空は思う存分投げえな!」
「うん。リード頼むで!」
達「おう!」


グラブでハイタッチをして誓った。





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