platinum Beautifulsky

□act9
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気持ちをリセット。
そして再スタート
今日は特別な日

【act9: こどもの日は彼の誕生日】


華やかなデビュー戦から、ルーキーバッテリーの活躍は見事だった
美空は先発ローテーションの一人として一軍登録されていた
達也は美空が先発のとき意外は代打として起用された
真弓の期待に答え二人の活躍は本当に凄かった

先発ではなくても、美空は中継ぎに時々起用される
なので今はベンチで応援中

「平野さんナイスファインプレーでした!!」
5「お!おう!!」
「鳥谷さんもあの当たりが平野さんと一緒にダブルプレー出来るなんてさすがです!」
1「あはは、ありがとう」

美空はベンチで出来ることを精一杯した
ベンチを盛り上げるとか
選手に飲み物を持ってくるとか
グラブを渡すとか
いろいろマネージャー的な感じでベンチにいた

「金本さん!大きな一発お願いしますね」
6「おう。ってかわしにプレッシャーかけとんのか」
「いえいえ・・そういうわけじゃ・・」
6「嘘じゃ嘘じゃ。打ってくるけ、でも期待はすんなよ」
「はいっ。がんばってきてください!」
6「おう、」

金本を打席へと送り出した後、美空はその背中をずっと見つめていた
おっきくて、風格あって、すごくすごく・・

「(かっこいい、私も、あんなふうになりたいな。)」
達「美空、口開いてるで」
「おっと・・!」

あわてて口を手で押さえると達也はカカカと笑った。

達「どうしたん?」
「いや、金本さんかっこいいな〜って思って」

目線は金本のほうに向いている
達也は少し羨ましそうに金本を見た

達「ふーん。俺は?」
「ヘタレ」

達也はひどい、とがっくりした様子だったが美空はそれをほっといた

「・・それともうひとつ。」
達「ん?」
「金本さんの後姿って・・

    父さんに似てる」

打席に立った姿
今は老いたあの父の姿と重ねることが出来る
頼れる人
いまだかつて三振に抑えたことのない父の姿に似てる

達「たしかにな、そんな感じする」
「そう!そうや!応援しなきゃ」
達「ベンチ盛り上げ隊か・・。まぁ可愛いからえぇけど」


と達也も美空と同様ベンチで盛り上げ隊としてがんばっていた。

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