platinum Beautifulsky

□act7
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【act7:発表】


春のオープン戦では美空と達也の二人の当番は一回しか無かった
監督が球に磨きをかけるようにと特訓を強いるためだとのこと


「やけど・・ぶっつけ本番はちょっとなぁ」
達「ははは。でもちょうど良かったやん。もうちょっとで右の『動くストレート』も完成やし」
「まぁ・・・でも、打席に誰もいなかったらわからんもん、自分の球の変化なんて」
達「そうやな〜オフの特訓で打席対戦したん親父さんだけやもんな」
「そのときはボッコボコにやられたけど・・・。だからこそ心配やねん」

美空がボールを軽く投げる
達也はそれを受け取って言った


達「大丈夫やって美空。あの時『動くストレート』ってわかったんやし、ちゃんと改良したやん」
「そうやけど・・・」
達「しっかり俺がリードするし。それに美空の球やったらぜったい打たれへんって!」
「達也・・よろしくな」

と美空が言うと達也はニッと笑って美空の頭をなでた

「それ・・やめてやもう!私は18歳やの!ってか今年で19!わかる!?私は子供やないの!!」
達「ごめんごめん。ついくせで。美空は可愛いから・・ついこう、触りたくなる。」

と言ってまた頭をガシガシと撫でた

「だからやめろ言うてるやろが!!アホ達也!///」
達「はははは。ごめんごめん。そんな怒んなって」

目を合わせると美空は一瞬カァと顔を赤くしてプイッと顔をそらす
そんな姿に達也はまた可愛いなぁとつぶやく

「さ、さっさと練習すんで!」
達「はいよ」

達也は定位置に構えた

「(ほんまは・・あの手の暖かさが大好きや、落ち着くあの暖かさが)」
達「(美空のあの一瞬見せた赤い顔・・反則や。可愛すぎる)」

美空は土をならして平常心を取り戻す
達也も何回かミットの音をならした

そして呼吸を合わせ一気に投げる

その二人の姿はまさに息が合っている



72「(息が合ってるな、どのバッテリーよりも)」

通りがけにそんな二人を見た真弓が少しはにかんで一軍リストに二人の名前を列ねた








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