platinum Beautifulsky
□act5
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【act5:oh my father.oh my first game.】
72「君のお父さんはな、昔プロのルーキーで巨人の四番を打ってもおかしくないぐらいの実力の持ち主だったんや」
「そうやったんですか!!」
72「あぁ、ドラフトでも全球団が1位指名してんで?やけど憲悟は断ってな次の日から当時付き合ってた白金のお母さんと姿を消したんや」
「えぇえ!!ドラフトで選ばれたって・・・母は甲子園も優勝できなくてプロにも手が届かなかったって行ってましたよ?」
達「俺もそういうふうに聞きましたけど」
72「俺にもわからへんけど・・。まさか憲悟の子やったとは・・
あの速球を白金がなげられるのも納得がいくわ」
「そうですか・・・。父はそんな凄かったんですね。」
72「投げれば最速150`、打てば5割バッター。走れば高校盗塁王。まさに三点そろったすごいやつやった」
達「たしかに・・考えたら。まだ俺ら親父さんに勝ったことも無いもんな」
「どんなに速く投げても打たれるしな」
よく考えると思い当たるふしはいろいろある
仮にも一般の野球親父の美空の父が
美空の平均160`以上もあるストレートを一度も三振したことが無いのだ
更に言えばベースランニングの父の記録を高校生の時はこせなかった
メニューだって特別だし・・
「やけに厳しかったし・・」
達「凄い人やったんや」
72「これはさらに期待できんなぁ・・」
うんうんと真弓は頷く
美空たちは憲悟の凄さをやっと理解した
知らず知らずに力をつけられていて
今ではその特訓が当たり前だから苦にもならないし、プロの練習にも楽々ついていける
残すは本番のみといえる。
体力にも自信があるから
「達也、シーズンが待ち遠しいな。」
達「そうやな♪」
「そのためには、一軍に残ることが絶対条件・・・か」
72「心配いらん。お前らは一軍内定や」
「「えっ!??」」
72「お前らの能力を見るかぎり、今年阪神に必要な新戦力や
思いっきり上のやつらに見せ付けて内部で競争率を高めてほしいからな」
「・・・そんなこと私たちが出来るでしょうか・・」
72「大丈夫や、自信持て!」
「「はい!」」
来る対戦の日のために
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