platinum Beautifulsky

□act10
2ページ/4ページ


美空の実家は大阪でもど田舎の場所。
自然に恵まれ山や木々が360度見渡せる
ただいま美空は自宅の近くにある町立のドーム型グランドにて秘打の猛特訓中

父「もういっちょ」
「はい。」

父・憲悟はバッティングピッチャーをしていた
美空は必死に憲悟の球を打っていた
さすが注目された元高校球児。
衰えを知らない


「(球が来たときにブリップをひねりながらはじき返し不規則な回転を与える。
走することで打球が予測不可能になる
まぁ、風が吹かないとよまれてしまうけど)」

父「もうちょいアッパーのスイングにし」
「でもアッパーにしすぎると滞空時間が・・・」
父「大丈夫や、この秘打は滞空時間が長いほうが変化が大きい。やからそれが一番えぇ。」
「・・・・そうや!!わかった!
父さんもう一回!」
父「・・お、おう」

美空はひらめいたようにもう一度ギュッとバットを握り締めた
そして上半身を投手の反対側にひねり大きく構えた
憲悟が球を投げると美空持ち前の聴力のよさでボールの位置を把握した瞬間、
美空が強烈なアッパースイングをした
打球は天まで上る勢いで上がりそこから急速落下を始める
幸いドームの天井には当たらなかったが
まっすぐ落ちずに大きく曲がった

成功だ!


「999回目のチャレンジで成功した!!!」
父「見事な打ちっぷりやな」
「ありがとう。父さんのおかげや、
ただのアッパーやったらあんまり飛ばないし、
滞空時間が微妙な感じで捕られやすいけど
ゴルフスイングみたいに大振りで、
しかもグリップの回転かけながら打ったら思いっきり高いフライになって加速と風にあおられて落下点がわからなくなる」
父「今日はどーむやから回転だけのカーブやな」
「ドームではできへんわ・・たぶんスタジアムのほうが変化が現れる」
父「そうやな、天井に当たって穴あけてまうど」
「そんなに怪力やないって!」
父「ぶわははは」


豪快に笑う父につられて美空も笑った。
と同時に遠くから母・明美の声がする


母「そろそろ夕飯よ〜!」

家からそう遠くない距離だから明美はエプロンをつけながらきていた
いつのまにか雨もやんでいる

父「そういえばはらへったなぁ。今日はなんだ?」
母「吉長さんのご主人さんがお好み焼きをご馳走してくれるそうよ。」

「えっ・・?」

たしかに達也の両親はお好み焼き屋をしていて
すっごくおいしいお好み焼きを焼く
美空もそのお好み焼きが大好きだ
だが、なぜ今日自分が帰ってきてることを知っているのだろう・・・
直にココにきたのに


「母さんが言ったの?」
母「違うわよ。達也君も帰ってきててね、美空がいるか聞いて来たからグランドのほうにいるわよって言ったら、
『じゃあ、夕飯は俺のところでお好み焼きご馳走しますんで、美空も連れてきてください』やって」
「・・・そういうわけ」
父「腹も減ったことやし、行こか」
母「そうですね」






道具を片付け白金一家は『お好み焼き屋、猛虎』へと向かった










次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ