second+novel

□天の邪鬼。
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偶には優しくして欲しい


そう、思う


でも、僕は



態度に



言葉に



それを出せない。







天の邪鬼







「セバスチャンッ!!旦那様の書斎が大破しましたっ!!」

またか。

「………旦那様」

口笛を吹き、明後日の方向を向くデーデマン。

目が、完璧に泳いでます。

「何、セバスチャン」

この大破した書斎を目の前に、しらばっくれられると思っているのか。


良い、度胸だ。


「………仕事をしましょうかねぇ」

デーデマンをロープで縛り、頭を掴んで別室に移動する。

かなり不機嫌なご様子のセバスチャン。

「…………ううっ」

デーデマンはこの先の事を思うと泣かずにはいられなかった。





「旦那様、良いですか。この書類を片付け終わるまで、このままです」

例の如く、椅子に縛りつけられたミニマムデーデマン。


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