second+novel
□アンテナ
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今日も、見事な性能を発揮する。
アンテナ
「セバスチャンのヘイヂ探知機みたいだよなぁ」
「俺は探知したくない」
察知した瞬間、全身に走る寒気、震え、そして恐ろしいオーラが俺を蝕むんだぞ!!
分かってんのか、A。
…いや、Aはマゾだという事を忘れていた。
マゾなら、ああいった症状も、心地良く感じる筈だ。だから、毎回危ない目に遭いそうになってもアノ人の所に行くんだな、A。
もう、お前は俺が心配しても、ドウシヨウモナイ極みに上ってるんだな。
変態。
という極みに……。
ポンッ
「A」
「何だよB」
「お前、心置きなくアノ人の贄になって来い」
お前の事は忘れない。
お前のお陰で、俺は安穏を手に入れられるのだからっ!!(多分)
今なら、お前を神の様に崇められる!!
ああ、心なしか後光が差し始めた気がしないでもないな。
「やだよ」
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