SHORT
□気持ちの伝わる3秒前
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【おまけ】
赤也side
オレは急いで部室に戻って、柳先輩に聞いた。
赤也「柳先輩!コレ、なんて読むんすか?」
蓮二「コレか?ワカメ野郎と書いてあるが。…雪の字だな。」
赤也「そうっす!雪先輩の好きな人のヒントらしいっス!ワカメ野郎って…え?えええ?!お、オレっスか?!////」
雪先輩は、オレのことが好きだったのか…
全く気付かなかった。
まぁそれなら話は早い。
オレだって、雪先輩が好きだから。
だから一緒に居たくて、あんなにしつこく聞いて、付きまとってたんだ。
早く、1秒でも早く会って、オレの気持ちを先輩に伝えたい。
赤也「お、オレ、追いかけてくるっス!!」
蓮二(赤也の脚力だと、雪も走っているだろうから…追いつくまで、7分29秒だな。)
オレは来た道を走って戻る。
早く、早く伝われ、オレの気持ち。
キミに、オレの気持ちが伝わるまで、7分40秒。
気持ちが通じ合うまで、7分50秒。
そして…
唇を重ねる8分前――…
(大好きっスよ、雪先輩。)
END
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