SHORT
□Trick or Treat!
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周助「雪、今日は何の日だかわかる?」
休み時間、周助が急に私に問いかける。
周助と私は席が隣だから、話かけられることは全く珍しくないが、こんな質問をされるのは初めて。
雪「…ハロウィン?」
周助「そうそう♪」
私は“だから何?”と、頭の上にハテナマークを浮かばせていた。
周助「Trick or Treat♪」
雪「…へ?」
私の頭の上のハテナの数は一気に増えた。
周助「だから、Trick or Treatだってば♪」
雪「…はい??」
周助「雪…もしかして意味がわからないとか?
“お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ”だよ♪」
雪「いや、わかってるけど…」
周助「それじゃ、お菓子ちょうだいよ♪」
周助は微笑む。
雪「周助って辛党だよね?なんでお菓子なんか欲しがるの?」
周助「別にお菓子が欲しいわけじゃないんだけどね。」
雪「…??」