SHORT
□I Love You!
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翌週。
実は今日は私の誕生日。
なのに…。
侑士が祝ってくれないんですけど!
去年は日付変わった瞬間に電話きたのに、今日はもうすぐ部活も終わりだっていうのに、祝ってくれてない。
…忘れてるとか?
侑士「雪、何しとるん?帰るで?」
雪「あ、うん!」
んー…
やっぱり忘れてるのかな…
私は侑士の隣を歩きながら、考え込んでいた。
っと思ったら、隣に侑士がいなくて。
雪「あれ、侑士?」
私が後ろを振り返ると、侑士に引き寄せられた。
そして、気付いた時には。
私と侑士の唇が、そっと、優しく重なっていた。
侑士「ハッピーバースデイ、雪。」
私の首には、侑士がくれたであろう、ハートのモチーフのペンダントが、綺麗に光っていた。
雪「…〜っ!!///」
私はいてもたってもいられなくて、侑士に思いっきり抱きついた。
雪「…忘れてると思ったじゃん。」
侑士「そんなことあらへんって。
去年は一番に祝ったから、今年は一番最後にな、と思ってな。」
雪「もう…バカ、大好き。」
私は思いっきり背伸びをして、侑士に触れるだけのキスをする。
雪「ペンダント、ありがとうね。」
侑士「やっぱり、よう似合っとるな。」
雪「毎日つける。」
侑士「ホンマ?めっちゃ嬉しいわ。」
私と侑士は目を合わせ微笑みあう。
そして手を繋いで、再び歩き出した。
…っと思ったけれど。
侑士「なぁ雪、俺んち、来ぇへんか?」
雪「え?いいけど、なんで?」
侑士「そんなん、雪の身体にプレz「道のど真ん中で、そんなこと熱弁しないでちょうだい。」
侑士「別にええやん。」
少しシュン、となる侑士。
雪「まぁ別に…今日は特別だから、嫌とは言わないけどね。」
侑士「雪ーっ!」
雪「ちょ、抱きつかないでよっ!」
侑士「今夜は、放さへんでー!!」
雪「ちょ、お泊り前提なの?!」
まったくしょうがないな、と思いつつも、大好きだから、いっつも甘やかしちゃうのよね。
さっきまで、落ち込んでたのも忘れて。
馬鹿みたいに笑って。
侑士といるといっつもこう。
ホント、私、侑士に甘いんだから。
END
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