SHORT
□Love Letter
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翌日。
雪「…あ、あれ?またラブレター…?」
また、机の中に、封筒が入っていた。
しかも私宛て。
雪(も、もしかして果たし状…?!)
そっと封筒を開いて手紙を取り出す。
そういえば、あの字、どこかで見たことある字だな、なんて思いながら。
雪(うっ…嘘、でしょ…っ?!)
その手紙は幸村くんからで。
内容が内容だけに、私の思考回路は一瞬でショート。
頭の中が一気に真っ白になった。
幸村「笹原さん、読んでくれた?」
雪「きゃっ!…ゆ、幸村くん。お、おはよう?」
幸村「フフッ、おはよう。また、顔真っ赤だよ?」
雪「ゆ、幸村くんのせいっ!」
幸村「…それで、返事くれるかい?」
雪「そ、その、私も…好き、です…っ!」
幸村「フフッ、本当に可愛い…」
幸村くんの唇が、私のおでこに触れた。
クラス中の女子から、悲鳴があがる。
幸村「好きだよ、雪。」
幸村くんはそう言った後、私の耳元で囁いた。
『今度は、雪からのラブレターが欲しいな。』
『Love Letter』
“好きだよ、笹原さん。”
END
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